本人訴訟

【本人訴訟】弁護士を立てずに裁判できる!

本人訴訟

本人訴訟とは、弁護士を代理人として立てずに自分で裁判を進める訴訟のことです。

弁護士がいない裁判なんて信じられない!そんなの自分でできるわけない!と、普通は思いますよね。
それが、できるんです!!

J子
J子
この記事は、私J子が本人訴訟について一般の人にもわかりやすい言葉で説明します。

本人訴訟は特殊なことではない

日本は「本人訴訟主義」

弁護士に依頼せずに自分で訴える。なんだか特殊な感じがしますが、日本の法律(民事訴訟法)では、当事者が自ら訴訟行為をすることが基本となっています。
もう一度言います。「基本」です。例外とか特例とかではなく「基本」なのです。

訴訟で弁護士を代理人とするか否かは当事者の自由で、第一審から最高裁まで本人訴訟をすることができるのです。

ちなみに、本人訴訟ができない国もあります。
『弁護士強制主義』であるドイツやフランスでは、弁護士が裁判手続を代理しなければなりません。

本人訴訟はどんなケースでもできるの?

本人訴訟ができるのは民事訴訟です。訴訟内容によってできる・できないはありませんが、向き・不向きはあります。

内容が複雑だったり、専門的、技術的なものは本人訴訟に向きません。
例:医療の専門知識が必要な医療過誤事件など

 

民事訴訟と刑事訴訟の違い

  • 民事訴訟・・・私人の間の紛争を解決するための手続き。(人と人、会社と人等)
  • 刑事訴訟・・・起訴された被告人が犯罪行為を行ったのかどうか、刑罰を科すべきかどうかについて、判断するための手続き。検察官だけが起訴することができます。

本人訴訟に向いているケース

  • 請求金額が低い
  • 内容がシンプル
  • 明確な証拠がある
  • 相手が自分の非を認めている
  • 第三者から見てはっきり事実確認できる
  • 人によって判断に意見が分かれない

本人訴訟の流れ

訴状を用意して提出し、裁判への出頭を自分でやるのが本人訴訟です。弁護士に依頼した場合は、弁護士がこれらすべてをやってくれます。

  1. 訴状を用意(証拠を添付)して裁判所へ提出
  2. 裁判所が訴状が受け付けて審理し、被告へ訴状と呼出状が送付される
  3. 被告は第一回口頭弁論の期日(裁判の日)までに答弁書を裁判所へ提出
  4. 第一回口頭弁論当日(1回目の裁判のことです。訴状を提出してから1ヶ月~1ヶ月半後)
  5. 弁論終結(口頭弁論は、一回で終わることもあれば、数回繰り返すこともあります。)
  6. 判決言渡し (出頭は必須ではありません。判決は郵送されます。)

第一回口頭弁論の後に、第二回、第三回と続くこともあり、その場合は月に1回程度のペースです。

本人訴訟だからといって、全部自分でやらなければいけないという決まりはありません。訴状作成のみを弁護士や司法書士に依頼することもできます。

また、弁護士や司法書士に訴状を添削してもらったり、相談をしてサポートしてもらいながら本人訴訟をすることもできます。

本人訴訟のメリット

弁護士費用がかからない

本人訴訟の最大のメリットです。
通常、弁護士に依頼すると着手金だけで最低10万円程。それに報酬金+経費などが加わります。

高い弁護士費用を考えると訴訟をあきらめてしまう人は多いでしょう。近隣トラブルなどは訴訟して勝っても慰謝料が低く、よほどの事件でない限り50万以内とよく聞きます。

弁護士費用を支払うと手元にいくらも残りません。それどころかマイナスになることも十分考えられます。

紛争に対する区切りがつけやすい

どんな結果になろうと、弁護士まかせではなく自分でやった結果ですから当然受け入れやすいです。(受け入れざる得ないということもありますが・・)
勝訴した時は特に達成感を感じることができます。

辛い思いをした分報われる本当に気持ちでした。

法律や裁判の勉強になる

訴状作成一つとっても法的な見方や考え方が必要なため、多少なりとも勉強が必要です。
新しい知識を身に付けることができますし、勉強が好きな人、法学に興味がある人にとってはこの上ない機会だと思います。

自分の主張を裁判官にダイレクトに伝えられる

これはメリットとしてよく言われていることですなのです。確かに、自分で伝えたい人にとっては良いですね。

貴重な経験になる

訴訟の経験一生のうちにそうないと思います。
本人訴訟=一生モノの経験です!

弁護士資格がなくても裁判ができる!

そのまんまですが・・・
これ、ドラマ「リーガル・ハイ第2話」で、古美門研介弁護士が本人訴訟のことを「司法試験に合格しなくても弁護士プレイを楽しめる。」と言ってました(笑)

ちなみに、法律系のドラマが大好きな私は、裁判所へ行った時ちょっとワクワクしてしまいました。

本人訴訟のデメリット

時間と労力がかかる

本来プロがやっているのと同じことをするのですから、素人が短時間で出来るわけがありません。勉強したり、調べたりしながらやるのでとても時間がかかります。

J子
J子
当然ですよね

精神的負担が大きい

裁判なんて普通に生活していて経験するものではありません。
訴える側でも当然緊張します。
きちんと出来ているかどうか、勝つか負けるかの不安などで大きなストレスを感じることでしょう。

仕事を休まなければならない

裁判が行われるのは平日の昼間のみなので、出頭する際は休みを取る必要があります。

勝算が低くなる可能性

弁護士がついた方が勝訴できる可能性は上がると統計が出ていますが、案件の内容が様々なので比較するのは難しいです。
自身の案件が本人訴訟に適しているかどうかを初めに見極めることが大事だと思います。

まとめ ~本人訴訟を2度経験した私の感想~

私は立て続けにトラブルに遭い訴訟を起こしました。引っ越しの際に、引越し業者から物損などの被害を受け、引越し先では近隣住人からの嫌がらせ騒音。普通に生活していてもいつトラブルに巻き込まれるかわからないのです。

訴訟を経験したことによって、今後もしトラブルに遭っても、きちんと法律を知っていて正しく使えばいい!無駄に恐れることはない!と思うようになりました。自分で訴訟を起こすという貴重な経験ができて本当に良かったと思っています。

私のように被害に遭って訴訟を起こす人がどれだけいるでしょうか?身近な生活トラブルだと、大半の人が我慢したり泣き寝入りしています。
それは、弁護士に依頼できないからです。
騒音などの生活トラブルは訴えても請求額が低いため、弁護士費用を差し引くと赤字になるからあきらめてしまうのです。

内容がシンプルで簡単なものほど本人訴訟に向いています。訴訟費用数千円から訴訟を起こすことができるのです。
私達は、せっかく「訴えることができる権利」が与えられているのですから、その権利を正しく使って自分で戦うことがもっとできるようになればいいと思います。

本人訴訟という方法があることをもっと知って欲しい!
辛い目に遭って泣き寝入りする人が減ることを願ってやみません。